究極の競争力と創造性の源泉は、ピープル アナリティクスの追求にあり!

ピープル アナリティクス(職場の人間科学)とは?

 2014年11月にグーグル会長のエリック・シュミット会長が来日し、彼が執筆した「How Google works、私たちの働き方とマネジメント」(日本経済出版社発行)の発売を記念して、出版講演会が開催され、BS番組日経プラス10の取材に応じています。
 グーグルの企業風土を醸成するため「スマート・クリエイティブ」はどうあるべきかを明確にし、働き易い職場の実現には、マネジャーの役割が大きいとして、Project Oxygenを2000年初期に開始しました。その実行部隊として、ピープル アナリティクス チームを結成し、マネジャーのあるべき姿を探求することから始めました。
 グーグルの職場改革は、効果的なマネジャーのあるべき姿に関する簡単なアンケートから始まりました。その実現には、あくまでもトップダウンによる職場改革を目指したのではなく、多くの社員が理解できるような「行動分析に基づいたデータ解析」(これをピープル・アナリティクスと呼ぶ)を行い、このデータに基づいて、職場でのオープンな議論が繰り広げられた点に特徴があります。
 その中で、従来、トップやマネジャーによる一方的な先入観により、ダメだしされてきたことをすべて見直したのです。
 例えば、だだ広いオフィスにばらばらとメンバーが点在して座らせるより、多少せまくても、関係する部署の人間が近くに座り、話がしやすい様にするとか、ひとりで食事をするのでなく、長いテーブルを設置して、話易い環境に心がけました。 トップやマネジャーは、外部のレストランで、昼食をとる人が多かったが、すべての食事を無料にすることで、あらゆる社員が、一つのカフェテリアで食事をする様になり、フラットな会話が行われる企業風土が培われ、コミュ二ケーションが大幅に改善しました。
 こうした行動分析結果のデータ解析に基づいて、提示されるので、社員の理解度も高まり、改革への協力も進んだのです。
 シュミット会長は、技術者としての長年の体験から、スマート・クリエイティブには、どんな気質があるのかを理解していたことが、ピープル・アナリティクスを重視した最大の要因であり、これがグーグルの成功要因にもなったと言えます。

ピープル アナリティクス(職場の人間科学)の効用とは?

 MITメディアラボの研究員であるベン・ウエーバーが、「ピープル・アナリティクス」という本を2013年に発売しました。この本の訳本として、「職場の人間科学、ビックデータで考える理想の働き方」が2014年6月に、日本でも発売されました。MITメディアラボと言えば、伊藤穣一氏が、所長をしていることで有名です。本書では、副所長の石井裕氏が、あとがきを書いています。
 日本の著名人、2名が、ピープル・アナリティクスの研究や米国企業への普及にも貢献しているとは、大変興味深い。
 この中でも、チーム内の凝集性を分析して、それを改善することで、プロジェクトの成功に結びつけることができると指摘しています。
 従来、ピープル・アナリティクスを実践することで、トップやマネジャーの先入観で、やらせていたことでも、これを見直す良い機会にもなりました。熱心なメンバーの行動分析を行うことで、多くの事実が判明し、多くのメンバーが、実行している点にも合理性があることも多々報告されています。

個人の行動が観察されると、一層管理・監督が厳しくなるのでは?
 さて、ビックデータの活用となると、一番懸念されるのは、プライバシーの問題です。会社側から、そんなに観察されていると、「それがどう利用されているのか?」、「人事考課にも影響するのではないか?」と心配になります。
 しかし、MITのサンディ教授が指摘する3つの対策が施されていれば、さほど心配はいりません。逆に、勝手な先入観で判断されるより、現実を見てもらった方が、職場からの理解が増し、マネジャーによる一方的な評価は減ることが期待できます。
 これらの行動データが、どのように分析され、どう利用されいるかを把握できれば、むしろ、現実、頑張っている所を見てもらい人にとっては、一層頑張ろうという気持ちにもなることから、良い効果も期待できます。

ピープル アナリティクスで、偉大な職場を実現したグーグル
 ピープル・アリティクスをメンバーの行動分析に活用するグーグルでは、ピープル・アナリティクスを活用する上での10の視点が公表されています。
 グーグルの採用では、採用の判断基準が公開されており、縁故関係の採用は、より難しくなり、より公正な採用になったとの評価もあります。
 また、マネジャーのあるべき姿、8つの視点では、マネジャーとしてのあるべき姿とそれに基づき、評価されるべき項目を明確にしたので、マネジャーにとっても、どう振る舞うべきかが、分かりやすくなり、色々な配慮がしやすくなったとも言えます。
 一般公開コースのパフォーマンス・マネジメント実践コースでは、グーグルの良いマネジャーの8つの行動パターン等の事例を紹介し、その内容にもとづいて、パフォーマンス・レビューが実施する場合の実践的な手法を学びますので、メンバーにとっても、マネジャーにとっても、わかりやすいと言えます。
 また、グーグルでのピープル・アナリティクスでの進め方に関しては、2014年11月11日発行のメルマガでも解説しましたので、こちらをご覧下さい。
 ピープル・アナリティクスをテーマにした研究会が2014年12月13日に開催されました。発表資料は、こちらからダウンロードできますので、興味をお持ちの方は、ご覧下さい。

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職場の人間科学
(ピープルアナリティクス)
をテーマにした研究会を2014年12月13日に開催しました!
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