キャリアとは、職場で成功体験をつむこと! |
従来の年功序列、終身雇用の世界では、学歴、資格、地位が重視されましたが、徐々に成果主義・実力主義の時代に移行するにつれ、より高い地位にあった人と言うより、実際の業務において、成果を上げられる人材や成功体験を持つ人材が重視されるようになってきました。
この考え方から、成果主義・実力主義の時代では、優秀な学校の卒業とか、多くのスキルを習得し、資格を沢山持つ人より、直近の業務上での成功体験があり、この業務実績を証明する、同じ職場の上長と同僚達、取引先や顧客の意見が重視されることになります。この様に「キャリアの育成が、人生の最大の財産」との意識が高まると、キャリア支援をして貰える仕事環境が非常に重要になります。 もし、転職した場合には、良くレファレンス調査が行われますが、元の上長は、早めに異動しますが、同僚や部下があなたの功績や貢献度のコメントを述べる機会が多くなり、仲が良かった同僚や色々面倒を見た部下であれば、チームへの貢献度を好意的に述べてくれましょう。この時も、かつてのメンバーや同僚をキチンと指導・支援していたか、相手に感謝の気持ちが芽生えたのかが最大の決め手になり、育成を熱心にした人ほど、良い評価を得られることになります。 |
人の成長の発達段階において、幼児期・成長期に、多くの言葉を知識として学び、その理解の上に多くのスキルが開発されました。これらの多くのスキルを駆使して、仕事をこなしています。「キャリアとは、組織の中において、新しい目標を設定し、これを達成することより、関係者により認知された経験・履歴のことである」とメンタリングの権威であるボストン大学キャシー・クラム教授は、説明しています。(出典:Mentoring at Work、ボストン大学教授 KathyKram)今では、多くの仕事をどのようにこなして来たのかの経験履歴でも、特に成功体験に注目しているケースが増えているのは、先に述べた通りです。 日本でも経済産業省の管轄下の独立行政法人であるIPA(情報処理推進機構)が制定したITスキル標準(ITSS)では、スキル熟達度とキャリア達成度を区別しており、各カテゴリー領域で、プロジェクトチームに貢献した内容により、キャリア達成度を評価します。
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欧米企業では、やる気のある有望人材の採用を促す一番効果的な手法として、職種毎のキャリア・パスを提示し、色々なキャリアの可能性を示しています。キャリア・パスの実現のため、職場では、キャリア支援をしてくれる仕組みがあることを示すことで、やりがいある仕事になることをアピールし、企業イメージの改善に貢献しています。
欧米企業で良く使われるキャリア・パスの基本事例を下図に示しました。このキャリア・パスでは、社員は、4段階、管理職レベルでは、5段階にランクづけしているモデルです。このモデルでも、現場リーダーやマネジャーになる過程で、育成実績(メンター経験)を必要としていることを示していて、これは先に紹介したITSSモデルでも同様です。 尚、社員の4ランクは、十分に自分の意見を待たないM2と、とにかく自分の意見が言えるようになったM3レベルとは、違った対応が必要になります。 詳細は、こちらをご覧下さい。 もう少し詳しく知りたい方は、メンタリングのワークショップに参加ください。 企業研修に興味をお持ちの方は、企業研修をご覧ください。
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