この「SHRM2015ラスベガス大会の速報」は、ほんの一部の情報であり、
事前勉強会及び視察報告会の発表資料は、こちらからダウンロードできます。
詳細は、戦略的人材マネジメント研究会のブログをご覧ください。
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グローバル化が、更に進んだSHRM2015ラスベガス大会! |
年々増え続ける世界最大(現在約28万人)のHRプロのコミュニティー、人材マネジメント協会(SHRM)の2015年度年次総会が、6月28日−7月1日の4日間、ラスベガスで開催された。
今年は、世界各国から、総勢約15,500名のHRプロフェッショナル(以後HRプロ)が集結した。海外からの参加者の中では、多い順から、カナダ、韓国、ナイジェリア、インド、中国、イスラエル、日本となり、7番目になる。今年の日本から参加者は、昨年度より、8名増加の33名参加となった。 カナダ、韓国、ナイジェリアは、毎年、100名を超す代表団を送りこみ、韓国、中国、インド等のアジア諸国からも参加者が年々増えている。 また、トリニダード・トバコ、バハマ、ガーナは、日本の参加者数に急接近しており、来年度には、日本を追い越す可能性がある。 今年は、日本からは、JMAからの正式な参加者はないものの、リクルートや日立グループからの参加者が増えており、来年は、この状況も一変する可能性がある。 今年のコンファレンスのメインテーマは、'Thrive'。2008年のリーマン・ショックの悪夢から抜け出し、米国経済も漸く好調な軌道にのりつつありますが、「潜在能力のある人財のやる気を引き出し、育てよう」ということで、それを担う人材をどう育てるかが最大の課題だということになる。 今年は、このテーマに相応しい基調講演者4名が、選定された。 最初の基調講演は、長年、米国のナショナル・バスケットチームを率いて、やる気を引き出したコーチKである。チームからやる気を引き出し、勝てるというムードを高めるには、厳しいルールを押し付けるのではなく、「努力すれば勝てる可能性があること」を感じさせ、その気にさせることです。これは、一般の人財開発でも同じことである。 2番目の基調講演は、「強みを見つけて、それを伸ばそう」で著名なマーカス・バッキンガムです。彼も、コーチK同様、チームリーダーの重要性を強調している。 彼は、強みを引き出すには、基本9タイプの人財を育てることだとしています。今の世の中、Radical Shiftが進んでいることもあり、ゆっくりやっていてはだめだと強調した。 これを実践するには、当然のことながら、タレント・マネジメントの仕組みを活用することになります。今年は、発表資料も配布されましたので、詳細は、これをご覧ください。 また、第3番目の基調講演は、NBC、CBSの女性アンカーとして、25年間、多くの視聴者に勇気を与え、「自分の価値を知ろう」というベストセラーを書いたミカ・ブレジンスキーです。 この本では、効果的交渉術が重要で、「自分の価値」を発見すると同時に、多くの人に認めてもらえる様になるとしている。 4番目の基調講演は、ダイエットの実践者として、TVや書籍で有名なコロンビア大学教授のオズ医学博士です。彼は、400にものぼる書籍を執筆し、年に100回の心臓手術も実践している。 健康を実践することで、自分が変わるだけでなく、「他の人に対して、やれば出来る」との勇気を与えることができます。健康を手にいれることで、実践者として認められ、良いイメージを他の人にも影響を与えている。 今年は、スポーツ、人財開発、ダイエットの推進者、TVのコミュニケーターの事例を通して、活力ある社会に貢献している事例を見ることができた。 これらの事例を参考に、「'Thrive'をみなさんの実務の中で実践しましょう」というSHRMからのメッセージだ。 |
既に、SHRMの関連団体であるHRプロの認定機関HRCIにより、PHR/SPHR等のHRプロ認定は、世界で14万5000名が取得していますが、どうも、これらのHRプロの認定を持っていても、果たして、「この人をHRプロとして信用して良いのか」が心配になるとの意見が、多くの顧客から、聞かれた。このため従来のHRプロ認定のあり方を見直す動きが、SHRMを中心に進められてきた。
それでは、HRプロの質を高めるには、どうしたよいのかを検討した結果、3年前に、新SHRMコンピテンシーを発表し、2015年5月から、SHRMコンピテンシーに基づく、SHRM-CP/SCP HRプロ認定を開始した。 この新HRプロ認定では、HRプロとしての最高の効果を引き出す新SHRMコンピテンシーに基づき、職場でよくある事例を、1000以上用意し、従来のHRプロ認定者に対して、SHRMコンピテンシーの学習を求めている。 その中には、立場や状況に応じて、みなさんはどんな行動をするべきなのか、一番適切・効果的なものを4択の中から、選ぶ形式になる。現在の状況を理解するには、当然、事前知識(knowledge)は、必須ですが、知識があれば、実践できる訳ではなく、「どうすべきなのかを自分で考え、最適の選択肢を選び、行動できるかを判断する」必要がある。 既に、従来のPHR、SPHRのHRプロ認定取得者には、2015年末までの限定措置として、SHRMコンピテンシーのオンライン テストを行い、所定以上の成績であれば、SHRM CP/SCPに切り替えが可能になり、既に50,000名が切り替えたとのこと。 2015年末には、最終的に、約100,000名以上の認定者が登場することになる。 また、SHRMでは、従来のGPHRに相当するグローバルHRプロ認定も、2016年から実施する話なので、HRCIが実施しているすべてのHRプロ認定を切り替えることになろう。 従来の認定機関のHRCIとの仲直りする発表があるのではないかと、予測する向きもありましたが、実際は、HRCIのHRプロ認定すべてを最新SHRMコンピテンシーに基づく、SHRM CP/SCP認定に置き換える道を選択したことになる。 この方針に基づき、SHRM2015コンファレンスでは、従来SHRMブース内にあったHRCIのHRプロ認定コーナーが、一般の展示スペースに移動し、かつ、コンファレンス参加者用のラベルの下につける目印を、SHRM-CP及びSHRMーSCP用は準備しましたが、従来あったPHR、SPHR、GPHR用ラベルは、SHRMでは、準備しなった。 来年以降は、従来のHRCI認定からの切り替えという特別措置はなくなり、切り替えできなかったHRプロは、SHRM CP/SCP認定を最初から取り直すことになった。 この背景には、米国国家規格協会ANSI(American National Standard Institute)や、米国国家認証局NCCA(National Commision for Certifying Agency)からも、SHRMのHRプロ認定が「米国のHR標準として、認められた」自信があるようだ。
これによりSHRM CP/SCP HRプロ認定は、米国内での中核的存在になり、これをベースにグローバルHRスタンダードとして、発展することになりる。 SHRMコンピテンシーに関しては、こちらをご覧ください。 |
第1回SHRM CP/SCP Certification Preparation Seminarに参加! |
SHRM CP/SCP Certificationを2015年度より開始するにあたり、SHRM2015コンファレンス前の6月27日から、4日間の日程で、SHRM CP/SCP Certification PreparationSeminarが、開始された。
これは、新規にSHRM CP/SCP HRプロ認定に、新たに挑戦する方のための事前準備ミナーである。 第一回目の全参加者は130名、アジアからの参加者は、私一人でしたが、講師の意見では、予想以上の参加者だとのこと。そのほとんどは、長年HRマネジャーをしてきたベテラン女性マネジャーであり、海外からの参加者は、非常に少ない。 本セミナーの参加者は、SHRM CP/SCP Learning System(計5冊、約1500ページ、厚さ約10cm)を事前に購入し、事前に目を通して置く必要がある。 また、本セミナーに申込むと、事前学習資料として、この2015 SHRM CP/SCP LearningSystemの概要を、まとめた640枚程のスライド資料のpdfをダウンロードして、事前学習することを求められる。 これらの膨大な資料を事前に、目を通しておくのは、大変な手間がかかりますが、参加者の多くは、実践経験の長い、実践で鍛えられた強者が多いこともあり、余り文句をいう人はないようである。 8つのコンピテンシーに関する、実践的な事例をみなさんの業務の中から、あげてくださいと言うと、多くの人が、自社での実践事例をあげていることから、結構、各企業での変革意識も高く、予想以上に実践が進んでいるようだ。 最後の演習では、色々な立場の人が、職場で遭遇しやすい課題を取り上げ、4つの選択肢の中から、最適と思われる行動パターンを選ぶことになろう。事前に4つのカードが与えられていて、4つの選択肢の中から、自分がすると思われる行動に近いカードを提示することになる。 セミナーでは、多くの人が、結構早く、自分の意見を提示しており、参加者のレベルは結構高く、それについていくだけでも、それなりのリーディング力と実践力が、求められる。 但し、一つだけが正解(Best)ではなく、Acceptableなものもある程度認められていて、点数による評価点の違いはあるものの、多様な行動手法も認めている。 実際のテストは、コンピュータで自動計算されるので、手間はかからないし、集計ミスもないとのこと。 ホームページから、模擬テストを受けられますので、これにて、実体験することも可能になる。 オンライン アセスメントでは、1000問程度の事例が含まれており、これを少なくと、3回以上行い、80%程度正解できる様になれば、まず、合格レベルに達したとと言える。 特に、英語を母国語としない人には、事前勉強と、オンライン上での充分な事前演習が欠かせません。理解が難しい言葉があると、ついつい考え込んでしまい、回答スピードに影響するので、最低限のHR関連のキーワードを知っていることは必須ですが、実体験のイメージがないと合格は、難しいのではないかと思われる。 また、現在の内容では、「米国法の理解」を求めてますが、海外では、これは不要なのではないかと質問した所、今後の検討事項になっているとのこと。これがある限り、海外からの挑戦者は、増えそうにない。 SHRM CP/SCP Cetificationの概要は、こちら。 SHRM CP/SCP Learning Systemは、こちら。 このLearning Systemを購入すると、指定サイトにアクセスができるようになり、この中で、1000問程度のお試しのアセスメントが可能になる。 自習だけで、合格レベルに到達するのは、大変難しいこともあり、JSHRM内にSHRMコンピテンシー研究会を立ち上げる予定をしてますので、興味をお持ちの方は、申込みください。 国内でのSHRMコンピテンシー ネットワークを構築して、色々なディスカッションをすることで、多くの気づきを得られよう。 つきましては、設立準備委員会の委員の募集を、JSHRM事務局から、8月頃に発表する予定です。 興味をお持ちの方は、まずは、戦略的人材マネジメント研究会事務局にお知らせください。概要は、こちらをご覧ください。 |
2015年から、基調講演と200セッション が$149で、視聴可能に! |
例年ですと、300ドル程度していた Conference on Demandが、今年から半額以下の
何と149ドルで、視聴可能なった。これは実に魅力的だ。 この中には、基調講演、及び、200セッションのスライドつき音声が提供されます。特に、 基調講演及びメガ・セッションは、映像と音声の両方がつくので、非常に分かり易いと言える。 ATD(ASTD)でのConference on demandでは、基調講演と100セッション程度しかな いにも関わらず、お値段は結構高い。 SHRMでもATDでも、実際の参加者のみの特権なので、参加者の方に、相談すると良い。 今年は、従来のPay for Performanceの是非論、ランク付け人事考課の廃止論、トータ ル・リワードの導入事例、SNS活用した企業ブランドの高め方、リンクトインによる採用、 エキスパート集団(シルク・ド・ソレイユ)でのリテンション事例、ANSI型コーチング&人財 開発型パフォーマンス・マネジメント導入事例、巨大医療法人クリーブランド クリニック等で のタレント・マネジメント導入事例等、興味ある事例が多々ある。 詳細は、SHRM2015コンファレンス視察報告を2015年10月10日の戦略的人材マネジメ ント研究会で、報告させて頂きますので、是非参加ください。 尚、日本在住のSHRM SCP認定取得者の協力を得て、色々な形での支援活動を予定しており ますので、ご期待ください。 また、SHRM2015コンファレンスでの人材マネジメントの潮流に関する最新動向情報を念 頭に、「これからの日本の人材マネジメントは、どうあるべきか!」「私なら、こう変えた い!」をテーマに、次回の戦略的人材マネジメント研究会で考えたいと思います。詳細は、こち ら。 尚、本研究会では、知識の習得より、みなさんの実務でどう導入すべきかのヒントを得ることを 主な目的としてますので、ディスカッションへの積極的参加を期待しております。 |
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国際メンタリング&コーチングセンター
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