新版SHRMコンピテンシーが登場! |
2012年 世界最大のHRプロの団体である人材マネジメント協会SHRM(世界で約27万会員)は、SHRM及びSHRM財団が保有する多くの研究成果や、大学・ビジネススクールとの共同事業であるSHRM/AACSB版 HRMガイドブックの編纂、国際標準化機構ISOによるHRM標準化の動向を踏まえ、実践的で、将来志向の新版SHRMコンピテンシーを新たに発表しました。 |
職位、経験度、キャリアレベル毎のコンピテンシーを提供 |
新版SHRMコンピテンシーでは、4つの職位、経験レベル、或いはキャリア・レベルに基づき分類し、それぞれのキャリア・レベルでの重要項目とその優先順位を明確にしています。
新版SHRMコンピンテンシ―では、基礎能力の他に、実務に密接なビジネス関連項目を重視し、より業績に結びつき易い業務上の資質・能力を見ようとしています。 HRプロに求められる8つの視点での高業績者としての行動特性を明記し、People(人)、Organization(組織)、Workplace(職場)、Strategy(戦略)の4分野で、HRプロに求められる知識と業務内容の範囲が明記されています。 HRプロに対するSHRM版コンピテンシーの事例を下記に示しましたが、倫理性、ビジネスの洞察力やコンサル業務を入れたり、グローバルな視点で考えているとか、エントリーレベルから評価力を求めている点も、グローバル企業を目指す企業には、大変参考になります。 また、SHRMコンピテンシーでは、ピープル・マネジメントの概念や、タレント・マネジメントを導入するという前提で、考えている点も注目に値します。 |
戦略的ビジネスパートナーを目指すHRプロのためのコンピテンシー |
どのキャリア・レベルにいるかにより、HRプロに期待される業務内容や育成項目、マネジメント項目が違うのは当然ですが、新版SHRMコンピテンシーでは、各レベル毎にその最低限の内容を明確にしています。
詳細は、こちらをご覧下さい。 その典型的な事例を下記しましたが、これらのキャリア・レベルの考え方は、今後は、グローバル・カンパニーとして、どのような視点が重要になるのか、グローバル・カンパニーとして認められるには、世界共通の課題に対して、どのように対処すべきかのヒントが沢山含まれています。 その中には、人材マネジメントの標準的な言葉の定義、基本的な概念、多くの利害関係者が注目する人財指標等が、記載されています。 2015年5月から、新SHRMコンピテンシーの概念を取り入れた、SHRM Certified Professional(SHRM-CP)及びSHRM Senior Certified Professional(SHRM-SCP)が登場しました。 2020年6月には、SHRM CP/SCP 認定取得者は、約12万名を超える予定です。 日本での受験者は、米国法の細かい規定も必要なくなったこともあり、日本のHRプロを目指す方も、挑戦してみる良い機会かもしれません。
当センターが主催する各種セミナー、各種の企業研修では、この新版のSHRMコンピテンシーの基本概念をすでに採用しています。 |
SHRMコンピテンシーは、どんな時に役立つのか? |
さて、グローバル・ビジネスに必須なSHRMコンピンシーは、あくまでも「グローバル・ビジネスを遂行し、やりがいを高めるために目指すべき雛形」にすぎません。これをベースに各組織での派生モデル・運用モデルをうみだすことで、組織内での本格的な導入が進みます。
各企業、各職場での実情を整理し、どのような派生モデルを構築することで、更に高い目標を実現することです。 そのためには、皆さんの貴重なご意見が必要になります。 当センターが開催する各種の公開セミナー、及び、戦略的人材マネジメント研究会、更には、人材マネジメント協会JSHRM内にも、SHRMコンピテンシー研究会が2015年12月に発足しました。 興味をお持ちの方は、こちらのJSHRMサイトから申し込みください。 なお、JSHRM会員でない方は、こちらから、お試し会員(無料)に申込み下さい。 |
国際メンタリング&コーチングセンター